Q6について

(6)性暴力被害者支援について

 埼玉県は、国が進めてきた全都道府県での性暴力被害者のためのワンストップセンターの設置に対応して、「埼玉県性暴力等犯罪被害専用相談電話アイリスホットライン」(注6)を開設しています。しかし、これまで県議会でも、アイリスホットラインは基本的には電話相談であり、面接や寄り添い型の支援については十分ではなく、24時間365日対応できる病院拠点型センターへの移行が課題だとされてきました。この指摘に対し、6月議会で、県は、「現状では、相談センターを中心とした連携型が適したものである」と答弁しています(注7)。この課題を解決するために、今後、どのように取り組んでいきますか?


(注6)
「埼玉県性暴力等犯罪被害専用相談電話アイリスホットライン」

http://www.pref.saitama.lg.jp/a0311/hanzaihigaisya/seibouryoku2.html

 

(注7) 「令和元年6月定例会 一般質問 質疑質問・答弁全文(秋山もえ議員)」

 

https://www.pref.saitama.lg.jp/e1601/gikai-gaiyou/r0106/f060.html


大野候補

 被害者の最初の相談機会としては、電話やSNS等の対面によらない方式での相談を活用することは有効であると考えます。しかし、暴力(性犯罪)被害者は、できるだけ早く適切なケアを受けることが大切です。そのために、医療機関・警察・弁護士・臨床心理士などの専門機関と連携・協力することが必要です。「性暴力被害者支援センター・ふくおか」などの先進的な取組みを参考に、きめの細かい支援ができるよう取り組んでいきたいと考えます。

青島候補

 電話相談はご本人が勇気を持って電話をしていただかないと表に出てきません。被害者が泣き寝入りすることはあってはなりません。

 被害者に対して身も心も寄り添って対応できる体制、泣き寝入りすることがないようにする体制作りに取り組みます。

(参考)行田邦子さん

 内閣府の「男女間の暴力に関する調査」によると、相談先として「警察」「医療機関」に相談する割合はともに非常に少ない現状にあります。被害の性質上、事実を表に出すこと自体をためらい、支援を求められない方が圧倒的に多いのではないかと拝察します。

 埼玉県においてはまず、支援センターの機能と県内226の協力病院の存在を知って頂き、アイリスホットライン利用も広く県民に周知していくことが第一だと考えます。その上で、診療や証拠物採取など急性期対応が24時間可能な病院拠点型もつくることも検討していくべきと考えます。6月定例会で質問があった大宮日赤の拠点センター化は、人材確保や運営資金面などに課題があります。県としても国による病院への助成や診療報酬の改善を要望したり、専門医や支援員の確保を併せて進めていく必要があります。